プレゼントと離婚の話

10年以上付き合いのある友人が結婚した。 

なにか贈り物を…と色々物色したところ、ある置物が目に留まった。高さ10センチ、厚さ3センチ程のまっさらなガラスに小さな時計が埋め込まれていて、涼やかな見た目が一目で気に入った。さらによく調べてみると、ガラスの内部に文字を彫りこむサービスを行っており、これは素敵なものを見つけたぞと嬉しく思いながら早速文言を考えた。

入れるとすればやはり「HappyWedding 新郎名&新婦名」だろうか。友人(女性)の名前を先にしてもいいかもしれない。

しかし、ちょっと待て。今や日本の離婚率は約35%。3割の確率で離婚すると考えると、名入れというのはとてもリスキーなのではないだろうか。

もちろん友人が離婚しそうなどと思っているわけではない、しかしもし万が一(この場合万が三千五百だが)離婚したなら、夫婦の名入りの物品などゴミ以外の何物でもないだろう。

それどころか、離婚せずとも夫婦仲がぎくしゃくしたり若干冷え込んだりした時点でこれはかなり居心地の悪い存在になってしまうのではないだろうか。

おそらく名入れのギフトはこういったリスクを含めて「(2人で末永く)お幸せに」と贈られるものなのだろうが、プレゼントの未来の3割がゴミかと思うと、贈る側としてすこしさみしい気持ちになる。まだ「HappyWedding」だけなら再婚した場合に飾ってもらえるだろうか…いやその場合はまた別の物品を贈りなおすべきでは…。

散々悩み、結局プレゼントは使いやすそうな食器にした。末永くお幸せにね。