「寝顔がかわいい」の話

親に「あんたは寝顔がかわいいよ」と言われたことがある。たしか小学校低学年の頃、なにか話の流れで自分のかわいいところを知りたくなって、訊ねてみた時のことだったと思う。

その日は嬉しくて見せつけるようににこにこしながら眠りについたような覚えがあるが、その後改めて振り返って、ただ無表情である寝顔のなにがかわいいのかさっぱり分からず騙されたような気持ちになっていた。

15年以上経って、今は私自身が子を持ち我が子の寝顔というものを見ることができる立場になったわけだが、寝顔、まじでかわいい。

一口に寝顔といっても、子どものそれは眠る度に表情が変わるのだ。口を真一文字に結んでいる時もあればくちばしのように尖らせている時もあり、頬がすっきりしている時もあればこぶとりじいさんのようにもちもちしている時もあり、大変かわいい。

娘が眠るベッドをこっそりのぞいては夫と「かわいいね」「かわいい」などと言い合うのもすっかり日課になっている。

ふと考えたが、私はこのかわいさには、日中の世話で蓄積された負側の感情がベクトルを変えて押し寄せている部分もあるような気がしている。

口に運ぶたび唾とともに吐き出される離乳食、3秒とじっとしていてくれないおむつ替え、隙あらば泡を食べようとする入浴など、乳幼児の世話はかなり目まぐるしい。それらを必死でこなした末眠りについた娘の顔がおだやかで平和なら、報われたような気にもなる。かわいさもひとしおというわけだ。

子を持つと親の気持ちが分かるという話は耳にしたことはあったが、あの時の母もこんな気持ちだったのかと、まさか寝顔がきっかけで思いを馳せることになるとは予想していなかった。

子どもへの愛情の全部を込めた「寝顔がかわいいよ」という言葉を、私も早く娘に言ってみたいものだ。

BLEACH実写化に寄り添う話

今夏、実写・BLEACHが公開されるとのことで、10年前から作品を追っている身として不安と興奮がない混ぜとなったような気持ちで続報を待っていたが、先日ついに作品のヒロインのひとりである朽木ルキアのキャストとビジュアルが公開された。

 

 

 

杉咲花~~~!!!うひょ~~!!

嬉しい~!!ほえ~~~先日の記事にも書きましたが杉咲花を意識しだした身として、これは期待しかない。

いやルキアはね?この実写版がどういうストーリーで進むのかは分からないけど、原作の序盤では主人公と並ぶメインの扱いで、心情もバックグラウンドも丁寧に描写されてるキャラクターなんですよ。それだけに並の役者には演じてほしくないというか、簡単に表現できないだろうなと思っていたんですけど、杉咲花~~!!完璧じゃ~~ん!!いやもう最高でしょ…。

BLEACHって以前に舞台化もされていて、そこでは佐藤美貴さんがルキア役を務めていたんですけど、再現度があまりに高くて原作者さえ認めた「本物」のルキアなんですよ。歌い踊るミュージカルで高い歌唱力と抜群の演技力を披露した役者なんですけど、今回実力のある杉咲花ルキアを演じるなら、ぜひこの佐藤版ルキアをぜひ越えてほしいっていう楽しみがひとつ増えましたね。

なんにせよ異なるフィールドでまた新しいルキアが見られるのは嬉しいですね~!杉咲版ルキアもみんなに愛されるものになるといいな!

(主演の福士蒼汰については演技をよく知らないので特にコメントなしです、とりあえずビジュアルは文句なしかな!)

 

娘のお昼寝待ちの話

娘がお昼寝から目覚めるのを待っている。回転寿司に行きたくなり、離乳食とミルクをさっと済ませお布団に入っていただいた。既に90分ほど経っているので、自分の準備は万端である。

なにかを楽しみにしているとき、物事がとんとんと調子よく進むのはなぜだろうか。欲求不満を抱え鬱々としているときは空気さえ泥のように重たいのに。お寿司を食べに行こう!と決めた瞬間から心が急に軽くなり、鼻歌まで歌っていた。

夫は今日は帰りが遅いらしいけど、お夕飯になにか持ち帰ってこようかな。お財布に2000円しかないからどうしようかな。

映画の感想いろいろ(2017)

2017年に私が初めて観た映画をもりもりメモしていく。ブルーレイで観たやつも混ぜている。ねたばれしたくないので突っ込んだ内容は書いてないし、思い出しながら書いてる自分用メモなので内容はかなりぼやっとしているよ。

・怒り

み、みんな演技うま~~!!!特に男性陣すごいね、迫力っていうのか芝居の熱量が…すごくて…。そして話めちゃ重い…どんどん疲れちゃう…話が進むごとに心が澱んでく感じで観ててしんどかった…見終わってからもつらい…(褒め言葉)。藤田ほんと幸せになってほしい…。もう一回観たい。

キングスマン

ゴールデンサークルじゃないほう。ゴールデンサークルはまだ観てない。

かなり見応えがあった。どきどきさせる演出が次々出てくるから2時間あっという間。うおーーグロいグロい待て待て待てみたいなシーンのあとハリーあっけなく死んじゃってびっくりした。衝撃的な場面をシンプルに見せられると、感情をどう振るべきか一瞬脳が混乱する感じしません?嫌いじゃないんですけど。あと教会のシーンすごい長回しだったね(カットしてないよね?)!ガゼルの足はCGらしいんですけど、観てる時はこの義足になんの違和感もなかった。今まで知らない役者だったからってのもあると思うけど、それくらい義足(しかもCG)の演技が自然だった。

この世界の片隅に

これはブルーレイ買いました。何回でも観るもん。あまちゃんを観たことがなくて、のんって演技できるの?なんて思ってたけど、観賞後は杞憂どころかこれはのんじゃなきゃ演じられないよ…までいきました。かわいいすず、凛々しいすず、怒るすず、どれも完璧に表現しきってて本当にすごい役者だなと…。これは本当に脚本演出演技から主題歌まで最高の映画、2017年は優れた邦画がぼんぼこ出てきたけど、私の1位はこれ。

シン・ゴジラ

劇場で通常版と4DX版を観ました。蒲田くん、私最初ゴジラと戦うキャラクターなのかなと思ってたんですよ、そしたらもうあれよあれよと皆殺しじゃないですか。あああもうやめて…って本気で思ったし、なんなら初見の時あまりの恐ろしさに目をつぶってさえいた。ポスターに現実対虚構ってコピーがあったけど、リアリティ強すぎてどっちが現実か分かんなくなる。これはもともと興味がなかった人も観賞後の客のレビューとか考察で劇場に向かうことになったんじゃないかと思うんですけど、本当に面白い作品ってこういう風に誰の心も動かせるからすごいですよね。円盤も欲しいな…特典映像見たい…。

君の名は。

あ~これ面白かった。3回くらい観てるんですけど、手のひらに書こうとしてたペンを落としちゃうところとすっ転んだ四葉が自分の手のひらを確認するところが、なんというか心のやわらかい場所をきゅーってしてくるんですよね!これはね~なんというか20代のうちに観られて良かったなと思ってる…。好き…。

傷物語

冷血篇だけ観てない…すみません…。羽川への愛がめちゃくちゃ詰まっとるなとは思った。

・湯を沸かすほどの熱い愛

宮沢りえ、失礼ながらさくらももこのエッセイでちらっと名前を見たくらいしか私のこれまでに接点がなくて、あと杉咲花もごめんスタッフロール見るまで蒼井優だと思ってましたすみません。それぐらい知識の乏しい私ですけどもう一瞬で名前覚えました、これはこのキャストじゃないとだめですね。ただ、全体を通してストーリーの波がかなり面白かっただけに終盤の火葬の流れは若干退屈だったかも?個人の感想です。オジョギリダー本当こういう役柄うまいな!

・日本で一番悪い奴ら

すごい映画だった。デニス植野、ネタ枠かと思ったら本気でやっててしかもうまいじゃん…、ていうか綾野剛は怒りにも出てたけど表現力めっちゃ高い…。特に自分に覚醒剤打つシーン、かなりえぐくてうわうわうわ…って引いてしまったし、うぶな新米警察官が薬物中毒者に堕ちるまでの、身にまとう雰囲気さえ演じ分けてて感心した。モチーフの事件は知らずに観はじめた映画だけど、終わりに救いがなくてこれもしんどい映画だったな…(褒め言葉)。

・ソウ

めっちゃ今さら観た!こわいよ!足切らないで!やだー!

聲の形

ふつうに面白かった。これ観た時期映画館でいろいろ観漁ってたからあんまりはっきり覚えてないんだけど(ごめん)、全体的に演出がきれいだなってのと、原作にない終わり方だったけどこれもありだなって思った。将也と硝子は軽率にくっつけちゃいけないんだよね…。個人的に大今良時作品大好きなのでどんどん映像化してほしい。

イニシエーション・ラブ

すっごい騙された~めちゃんこおもろい~。ただのかわいそうな恋愛話かと思ったらラストシーンで見事に混乱して、エンディングの間中呆けてた。面白かった。原作未読だけどこれを文章でどう表現するのかなってちょっと気になってる。これトリック初見で見抜ける人いる~!?あと前田敦子は表情の演技が上手だね、シンゴジにも出てたけど顔で感情を伝えるのって案外難しいのにすごい。声色をもっと変えられるようになると演技の幅が広がる気がするんだけど。

おしまい。

プレゼントと離婚の話

10年以上付き合いのある友人が結婚した。 

なにか贈り物を…と色々物色したところ、ある置物が目に留まった。高さ10センチ、厚さ3センチ程のまっさらなガラスに小さな時計が埋め込まれていて、涼やかな見た目が一目で気に入った。さらによく調べてみると、ガラスの内部に文字を彫りこむサービスを行っており、これは素敵なものを見つけたぞと嬉しく思いながら早速文言を考えた。

入れるとすればやはり「HappyWedding 新郎名&新婦名」だろうか。友人(女性)の名前を先にしてもいいかもしれない。

しかし、ちょっと待て。今や日本の離婚率は約35%。3割の確率で離婚すると考えると、名入れというのはとてもリスキーなのではないだろうか。

もちろん友人が離婚しそうなどと思っているわけではない、しかしもし万が一(この場合万が三千五百だが)離婚したなら、夫婦の名入りの物品などゴミ以外の何物でもないだろう。

それどころか、離婚せずとも夫婦仲がぎくしゃくしたり若干冷え込んだりした時点でこれはかなり居心地の悪い存在になってしまうのではないだろうか。

おそらく名入れのギフトはこういったリスクを含めて「(2人で末永く)お幸せに」と贈られるものなのだろうが、プレゼントの未来の3割がゴミかと思うと、贈る側としてすこしさみしい気持ちになる。まだ「HappyWedding」だけなら再婚した場合に飾ってもらえるだろうか…いやその場合はまた別の物品を贈りなおすべきでは…。

散々悩み、結局プレゼントは使いやすそうな食器にした。末永くお幸せにね。

ネットショッピングの虚無の話

買わなかった後悔が嫌いだ。欲しいと思った物が金銭的に買える物なら、買わないと気が済まない。ずっとそんな性分でここまで生きてきた。

私の買い物は、必要な物・欲しい物のイメージにもっとも近い物を探す買い物と、なんだかふんわりとした、素敵な物を見つけたいという気持ちでぶらつく買い物の2種類があり、そして後者の頻度が圧倒的に高い。

しかし買い物の目的がはっきりしていないと、視界に入る情報を制限できず、つまりセンサーがガバガバな状態で宝の山に飛び込んでいくということで、目に映る素敵な物すべてが欲しい物の対象になってしまう。私に待ち受ける未来は散財か買わなかった後悔のいずれかのみなのだ。

買わなかった後悔は虚無である。お金さえ払えば、今ここにない喜びや笑顔が手に入ったかもしれないのだ。過去に何度も味わってきたこの虚無を、私はもう味わいたくない!

見なければ欲しくならない、存在さえ知らずに生きていられると、当然頭では理解しているが、それでも私は待ち構える2つの未来を見て見ぬふりしながら買い物をする。

 

※ネットで買い物してたんですけど、欲しい物全部買って(若干予算オーバー)決済完了したその画面に表示された「あなたへのおすすめ」でたった今入荷したらしい今買ったどれよりも素敵な商品を見て、手数料とかあれこれを考える間さえなく追加購入したって話です。買わないと後悔するし買わなかった後悔は嫌いなので…。

 

社交ダンスを始めた話

娘の世話が随分と楽になってきたので、社交ダンスを習い始めた。

前々からなにか習い事をしたい気持ちは持っていたが、いざ始めようと思うと、何をなんのために、なぜ習いたいのかなど考えてしまいいまいちきっかけがなかったが、言ってしまえば今回は、なんと漫画の影響である。

ネット上でなんとなく読んだボールルームへようこそという作品にはまり、1巻から最新刊まで一気に読み終えたその翌週にはダンス教室へ体験の申し込みをしていた。そして先月の末頃(思いっきり年末だったが)体験に行き、その場で個人レッスンの申し込みをしてきたのだ。

習い事は小学生の頃の英会話以来で、体験当日はかなり緊張しており、家を出る1時間前からずっとオエオエえづいていたのをよく覚えている。

しかし教室に着くとハンサムな先生、これは特効薬である。超楽しい。

これは1回目の個人レッスンを終えた今日の感想だが、先生と手を繋ぐとステップを意識せずとも体が勝手に踊る。これはやばい。超楽しい。

もっと早く習い始めたかった…という気持ちでいっぱいである、こんなに楽しいなんて知らなかったし…。ただ、本当は競技ダンスに興味があるということはなんとなくおこがましくてまだ先生に言えずにいる。

夫からダンスシューズを買ってもらえることになったのでそれもレッスンの励みにしつつ、成長した娘がバレエなんて始めたらかわいいだろうな…と想像してはにやにやしている。楽しい1年になりそうだ。